うぅ……なんだか教室に入るのが怖い。

結局あれから三日間学校を休んでしまって、ずっと圭一さんの家にいたからスマホを家に置きっぱなしで、なっちゃんからの連絡をひとつも見れていない。

つまり、なっちゃんからすればまる三日音信不通で学校にも来ない、という状況。

……ま、まずは、なっちゃんに謝らないと!

ずっと教室の前で立っているのは迷惑だから、意を決してドアを開ける。

「……お、おはよー……」

なるべく目立たないように、でも、ちゃんと誰かには聞こえるような挨拶をして、自分の席を目指す。

「まおっち!?」

あ……。

「な、なっちゃん……あの……」

どうして連絡くれなかったの!?

そう言われることを覚悟してなっちゃんと目線を合わせると、なっちゃんがぎゅっと私を抱きしめる。

「良かったぁ……何かあったんじゃないかって心配してたんだからね!」

「……え?お、怒らないの……?」

「え、怒る?どうして?」

「だ、だって、三日間も連絡できなくて……」