その後、美味しい美味しいと先輩はオムライスを2杯もおかわりした。



そしてお昼ご飯も食べたことだし、帰るのかなと思っていたのに。




「あ、そうだ。美琴くんの荷物はもう上に運んであるからね」




お母さんが意味不明なことを言った。



先輩の荷物が…?上に…?




「お母さん……それって……」


「あれ、言ってなかったかしら」




お母さんがそう言うと。




「美琴くんは、今日から卒業するまでうちで過ごすんだよ」




緒太が丁寧に期限まで教えてくれた。



「ど、どうしてです?」


「えっとー、なんていうか……ね」




気まずそうに私から目を逸らす先輩。




「親と兄ちゃんと将来のことで喧嘩したんだってさ!」




オムライスを口いっぱいに頬張っていた魁斗がまた詳しく説明してくれた。