「わああっ」
ファストフード店のメニュー表を前にして思わず感動の声が漏れた。
たくさんの種類のハンバーガーにポテト、スイーツ。子供のころの記憶と重なるようで違う、時代の流れを感じずにはいられない。
「どうしよう、迷ってしまう」
「迷ったら期間限定だな」
「うーん……」
優柔不断にさんざん悩んだ挙句、結局智光さんの言う通り、期間限定メニューを選んでしまった。飲み物も普段ジュースなんて飲まないのにオレンジジュースを頼んでしまったし。
どうも私は浮かれているのかもしれない。
「高校生のとき友達が学校帰りにポテトシェアして食べたって話を聞いて、ずっと夢見てたんです」
「なるほど。じゃあ夢が叶ったな」
智光さんは自分のポテトと私のポテトをトレイにざざっと流す。
目の前に広がるポテトの山。
夢にまで見たポテトシェア。
「嬉しすぎて泣きそうです」
「そんなに喜ぶとは……やえは可愛いな」
しれっとそんなことを言うのでとたんに心臓がどきどきと音を立て始めてしまった。
恥ずかしさを紛らわすためにハンバーガーを大口で頬張る。青春時代がちょっとだけ戻ってきたような気がしてじわりと涙が浮かんだけれど、一生懸命食べることでごまかした。
ハンバーガーもポテトもすごくおいしい。
こんな日が来るなんて本当に夢のよう……。
ファストフード店のメニュー表を前にして思わず感動の声が漏れた。
たくさんの種類のハンバーガーにポテト、スイーツ。子供のころの記憶と重なるようで違う、時代の流れを感じずにはいられない。
「どうしよう、迷ってしまう」
「迷ったら期間限定だな」
「うーん……」
優柔不断にさんざん悩んだ挙句、結局智光さんの言う通り、期間限定メニューを選んでしまった。飲み物も普段ジュースなんて飲まないのにオレンジジュースを頼んでしまったし。
どうも私は浮かれているのかもしれない。
「高校生のとき友達が学校帰りにポテトシェアして食べたって話を聞いて、ずっと夢見てたんです」
「なるほど。じゃあ夢が叶ったな」
智光さんは自分のポテトと私のポテトをトレイにざざっと流す。
目の前に広がるポテトの山。
夢にまで見たポテトシェア。
「嬉しすぎて泣きそうです」
「そんなに喜ぶとは……やえは可愛いな」
しれっとそんなことを言うのでとたんに心臓がどきどきと音を立て始めてしまった。
恥ずかしさを紛らわすためにハンバーガーを大口で頬張る。青春時代がちょっとだけ戻ってきたような気がしてじわりと涙が浮かんだけれど、一生懸命食べることでごまかした。
ハンバーガーもポテトもすごくおいしい。
こんな日が来るなんて本当に夢のよう……。