「虹歌っ」
俺は夢中で虹歌の眠る病室へと無我夢中で向かった。
そこには真っ青な顔で俺を見た途端「来てくれたんだ…」と虹歌はぎこちない笑顔を見せた。胸が締め付けられる思いだった。
「あ…。」
俺はすべてを察した。虹歌の命はもう長くない。
でも、この状態の虹歌に聞くのはあまりにも無情だ。俺はできることをすべてやろう。虹歌が望むまで。


「虹歌。ダイジョブか?俺は一旦帰るけど、なんかあったら俺呼べよ!」

こんなカッコつけてるけど本当は信じられないくらいにショックだ。
倒れた瞬間の映像が脳裏でフラッシュバックする。
あーもう考えないようにしよ。
俺は電車に揺られた