「ありがとう」



そう、小さく呟いた。



「あたしはレイが大好きだよ?」



「俺も…好きだよ」


久しぶりにレイが笑った。



あたしきっと、この笑顔のためになら頑張れる。



そう、思った。








「レイ、りい~!お見舞いに来たよお」


「朱音っ!平井!」


そこには仲良く手を繋いだ朱音と平井がいた。



「平井…」



「大丈夫か?ゆっくり休めよ、彼女さんと」



良かった…


平井、もうすっかり良い人だよ。




たぶん元から良い人だったんだよね。