「意識がないの…あんなにひどく車にぶつかったのに、生きてるのが不思議なくらいだって…」



確かに、レイの顔は傷だらけだった。



でも…そこにいるのは



あたしの大好きな


レイなんだよ…




ほんとは…レイが大好きなんだよ…



「レイ…っ、目覚ましてよ…」




あたしは泣いていた。



悲しくて悲しくて。


大好きな人があたしを
置いて行っちゃうんじゃないかって。







「りい……」




「…何?かおり…っ」