「りいー。今日会える??」

「うん。大丈夫、いつもの所で待ってるね」


あたしは佐倉莉衣。
大学3年生。


今、親友の朱音を
待っている。


「やっほお」

「よっ」


朱音はほおずえをついて
言った。

「まだ恨んでる?」

あたしは黙ってしまった。


朱音は知っているんだ。


怜のことを。