俯きながら、僕は図書室に来ていた。

静かなところに行きたかった。

図書室は2つあって、僕が好むのは旧館の方。

図書委員も土曜日しか来ない。

だから人はいない。

別に僕は不良なのではない。

部活に入っていないから、部活の時間にここに来ているだけだ。

授業を抜けるなんてしたら、目立ってしまう。