太陽がもうすぐ顔を出す。

東の空が少しずつ明るくなる。


何ゲームかやった。

あたしたちのチームは惨敗だった。


ユウはかなりのボウリングの腕前だったが、あたしが足を引っ張りすぎた。


「シノブ、ボウリングうまいねぇ。」

エミが感激している。


男2人のチームだったこともあるけれど、シノブとコウタのチームが圧勝だった。


「俺、今ボウリングがマイブームだから。」


得意気に答える。

ひねくれもののあたしは、

シノブの特技を披露したかったからボウリング提案したんじゃないのと思ってしまう。


でも、バンド以外でユウとの時間が過ごせたこと。

これだけは、シノブに感謝しなくちゃいけない。