4月の半ば。

夜風はまだひんやりとするが、ほろ酔いで熱を帯びた体にはちょうどいい。


「じゃあ、まずコンビニだね。」


あたしたちはエミの家に向かおうとした。



「あれ?二人とも帰っちゃうの?」


会計を済ませたシノブがあたしたちを呼び止めた。



「あたし、終電逃しちゃってさ。エミんとこ泊めてもらおうと思って。」



「じゃあ、これからどっか行こうよ!まだ帰らない人集めてさ。」



とはいえ、もう残ってる人も少ないけど。



「いいねぇ。行こう!」


というエミの賛成で、


あたし、エミ、シノブは決まった。



「ユウも行くだろ?」


シノブの一言でユウも決定した。