「・・・俺・・・シノブに幻滅されたな・・・あいつ・・・もう一緒にバンドやってくれないな・・・」



今にも消えてしまいそうな声でつぶやくユウ。


女であるあたしの前で弱音を吐くなんてよっぽど精神的にやられてしまったのだろう。


でも、あたしの前で弱音を吐いてくれたことがなんだか嬉しかったりもした。



「・・・いいじゃない!別にシノブなんかいなくたって!バンドメンバーなのにライブ後に声もかけないような奴だよ?」


気の利いたことは言えない。


だけど、なんとかユウを元気にしたかった。





「・・・・・・」




あたしの言葉にユウは返してこない。


こういうときって何言ったらいいのだろう・・・。