「サンキュ。・・・なんか、れんに言われると説得力あんなぁ。」



少し照れながら言うユウ。


「だって、いつもユウのドラム聞いているんだよ?」


そうだな、とユウは相槌を打った。


「Little Mermaidさん、そろそろ時間ですからステージの袖にスタンバイしてください。」


ライブハウスの音響の人が、楽屋に入ってきて時間を伝えた。


「おっ。そろそろだな。」



地元話をしていたシノブが立ち上がり、ステージ袖に向かった。