うーんとエミはしばらく考え込んだ。
そして、何かを思いついたようにはっと顔をあげた。
「あっ。ライブの前日、うちに泊まらない?この前だって、シノブたちと朝までボウリングでうち泊まらなかったし。」
「じゃあ、そうしよう。」
「だね。れんの表情からして、恋愛相談っぽいし。朝までじっくり聞くよぉ。」
あたし、恋してる表情なの?
全く自分では気づかなかった。
むしろ、平常心を心がけていたし。
「よろしくね。」
そう言って、あと少しの間だけユウへの気持ちをしまっておくことにした。
エミと話している間に、ミーティングはいつのまにか終わっていた。
「れんちゃん、ちょっといいかな。」
ミーティングの終わりと同時にあたしは部長に呼ばれた。
「あっ。はい。」
エミに別れを告げると、部長のもとへ向かった。