ドッドッドッ。


ユウのバスドラ音。


足のペダルを踏むたびに体に響く低音。

まるでユウの鼓動のように聞こえ、あたしの心を刺激する。



優雅で、時に歪んだシノブのギターは、あたしが昔から夢見てる場所へと導いてくれる気さえ思わせる。



久しぶりにこの場所に帰ってきた。



3人で作り上げるこの空間は、
今あたしの中でもやもやしてる、


「恋」の迷いだとか、


「恋」によって忘れそうになってしまっている「夢」とか。


そんな気持ちが全部詰まった、心の中みたいだ。