『こっちだって人間ではあるからな。好きで活動しているとはいえ真っ当では無いイチャモンを相手にする義理はねぇよ。』

「だよな、安心した。ただ祝われるとは思ってなくて驚いたんだよ。」

『あー、なるほどね?』

「割と普通の反応だけどな」




改めて相棒のグラスに自分のをぶつけて口に含む。酒が弱いこと知っているし、目の前に座っている男も同様のため2人ともソフトドリンクだ。

グラスの表面に着いた水滴を指でなぞって、机に絵を描き出す目の前の相手。

『対処法なんて誰でもわかるじゃん?でも心の問題は?慰めるのは簡単だよ、けどそれはその場しのぎでしかない。
前のイベントで会ったアイツらも入れてグループ活動とかするのも楽しそうって話をしている今、俺らこれからもっと忙しくなるんだぜ?時間を取りたいと思っていたとしてもお前も俺も余裕無くなるよ。』

そう一息ついた。その通りだった。焼け石に水状態になるだろう。それを気にしないでいれるようなメンタルはまだ無くて。