「結構寒いよね。ごめんね。」

「ううん!全然。
この時間下手に街中にいると
学校に報告されたりするかもしれないし、
ここが一番ちょうど良いよ。

話もし易いしね?」


優しい表情をしているのに、
目の奥が悲しんでいるような……そんな目。

もし悠希くんが
本当に私のことを思ってくれているのなら、
早く伝えてしまえばこんなに辛そうな
悲しそうな目させないのかな……
なんて考えつつ、
その話題に切り出せない
自分の自信のなさが不甲斐ない。