「それにほら、お互い道で見つけた綺麗な花の写真とか送りあったりするからさ!結構手が込んでると思うんだよね」
そう言って芹香は清香にスマートフォンを差し出した。
(ふぉぉっ!この二人、そんなことしてたのか!)
清香は芹香から奪うようにしてスマートフォンを受け取ると、画面を凝視した。そこには美しく咲き誇る、梅の花が映っていた。
「これはさっき東條さんが送ってくれた写真。東條さん梅の花が一番好きらしくってね。見かける度に撮り溜めてたんだってさ」
「梅の花!」
それは前世において、芹香の象徴とされていた花だ。彼女の棲まう殿舎には、大層立派な梅の花が植えられていた。
帝こと東條は、殿舎を頻繁に訪れては、芹香と花見を楽しんでいた。そんな二人を見守るのが清香の一番の幸せだった。
(やはり東條さまの魂には、芹香への想いが刻み込まれているんだわ)
清香はスマートフォンを抱き締めながら、そう思わずにはいられなかった。
そんな清香を芹香は怪訝な表情で見つめた。
そう言って芹香は清香にスマートフォンを差し出した。
(ふぉぉっ!この二人、そんなことしてたのか!)
清香は芹香から奪うようにしてスマートフォンを受け取ると、画面を凝視した。そこには美しく咲き誇る、梅の花が映っていた。
「これはさっき東條さんが送ってくれた写真。東條さん梅の花が一番好きらしくってね。見かける度に撮り溜めてたんだってさ」
「梅の花!」
それは前世において、芹香の象徴とされていた花だ。彼女の棲まう殿舎には、大層立派な梅の花が植えられていた。
帝こと東條は、殿舎を頻繁に訪れては、芹香と花見を楽しんでいた。そんな二人を見守るのが清香の一番の幸せだった。
(やはり東條さまの魂には、芹香への想いが刻み込まれているんだわ)
清香はスマートフォンを抱き締めながら、そう思わずにはいられなかった。
そんな清香を芹香は怪訝な表情で見つめた。