「もうっ!柚琉のバカ……」



申し訳なさそうに謝る柚琉。


だけど柚琉のキスは気持ちよくて、もっともっとして欲しいと思ってしまった。こんな気持ちは初めてで戸惑うことばかり。


その気持ちを隠すように柚琉から顔を背けた。



「悪かったって。ほら、こっち向けよ」


「や、やだ!いま見ないで……」



こんな顔、見られたら……!


柚琉に言われて必死に抵抗するけどそんなの意味なし。あっさりと柚琉に顔を見られてしまった。



「〜〜、聖奈、いま自分がどんな顔してるのかわかるか?」


「へ?そ、それってどういう……きゃ!」


「そんな顔、俺以外には見せるなよ」



私の顔を見た瞬間、柚琉も赤く、なった気がする。だけどそれはほんの一瞬で、気づいたら私はベットに押し倒される形になっていた。


ぎゅうっと力強く握られているこの両腕。


ジンジンと暑くなり、柚琉を直視出来ない。


人から愛されるってこういう気持ちになるんだ。