それだけ言って彼女らは自分の席に戻っていった。
「心羽、本当に大丈夫?」
「平気平気」
「待って、俺だけ話知らない感じ?」
「大丈夫、ルカくんは心配しないで」
これは私情だ。誰にも邪魔されたくない。
ルカくんにも、もちろん茉莉花にもだ。
「私は大丈夫だから。ね?」
そこまで言ってチャイムが鳴り響いた。
ホームルームの話なんて全然頭に入って来なかった。
どんなことされるのだろう。
もうそれしか頭に無かった。
それと恐怖。
はっきり言うと、茉莉花にも一緒にいてほしい。でも、それだと私が成長できない。
小さな頃から引っ込み思案だった私は、いつも茉莉花に守られていた。
そんな殻から抜け出さなければならない。
そう思った私が馬鹿だった。
素直に助けを求めれば良かった。
※
「ルカ君に色目使ってんじゃねぇよ」
ゴッ‼︎
「カヒュッ」
あぁ、痛いな。
「なんか言えよ、ゲス」
言えないよ。
遡ること20分前。
「おい、今日の日直誰だ?」
「は〜い、私!月城です」
「このノート職員室まで持って来てくれ」
「は〜い」
そっか。
今日の日直、茉莉花か。
「心羽、本当に大丈夫?」
「平気平気」
「待って、俺だけ話知らない感じ?」
「大丈夫、ルカくんは心配しないで」
これは私情だ。誰にも邪魔されたくない。
ルカくんにも、もちろん茉莉花にもだ。
「私は大丈夫だから。ね?」
そこまで言ってチャイムが鳴り響いた。
ホームルームの話なんて全然頭に入って来なかった。
どんなことされるのだろう。
もうそれしか頭に無かった。
それと恐怖。
はっきり言うと、茉莉花にも一緒にいてほしい。でも、それだと私が成長できない。
小さな頃から引っ込み思案だった私は、いつも茉莉花に守られていた。
そんな殻から抜け出さなければならない。
そう思った私が馬鹿だった。
素直に助けを求めれば良かった。
※
「ルカ君に色目使ってんじゃねぇよ」
ゴッ‼︎
「カヒュッ」
あぁ、痛いな。
「なんか言えよ、ゲス」
言えないよ。
遡ること20分前。
「おい、今日の日直誰だ?」
「は〜い、私!月城です」
「このノート職員室まで持って来てくれ」
「は〜い」
そっか。
今日の日直、茉莉花か。