「うーん、後ろ姿しか映ってないな。茜ちゃんに見えなくもないけど…」
光くんが画面を見て呟いた。が、すぐに全く違うと隼人が否定した。
「茜の背中はもっとこう、矢印」
「は?なで肩が過ぎるって言いたいの?」
「まあまあ、違うならいいじゃん」
大輝が私と隼人の間に入って仲裁の体を取る。私も携帯の画面を見せてもらったが、確かに私みたいな人が映っているけれど、これは私じゃない。
「じゃ、誰だ?」
「上手く化けてるけど…たぶん男だ」
光くんが言った。確信が欲しいと言って、顕微鏡のレンズを覗き始める。光くんは、あの問題用紙についていた小さな汚れを顕微鏡で見ていた。
「…やっぱり、思ったとおりだ。大輝、引き出しの中にあったやつ持ってきて。比べてみるから」
光くんが画面を見て呟いた。が、すぐに全く違うと隼人が否定した。
「茜の背中はもっとこう、矢印」
「は?なで肩が過ぎるって言いたいの?」
「まあまあ、違うならいいじゃん」
大輝が私と隼人の間に入って仲裁の体を取る。私も携帯の画面を見せてもらったが、確かに私みたいな人が映っているけれど、これは私じゃない。
「じゃ、誰だ?」
「上手く化けてるけど…たぶん男だ」
光くんが言った。確信が欲しいと言って、顕微鏡のレンズを覗き始める。光くんは、あの問題用紙についていた小さな汚れを顕微鏡で見ていた。
「…やっぱり、思ったとおりだ。大輝、引き出しの中にあったやつ持ってきて。比べてみるから」