淡々と、オタクモードにならないよう努めて冷静に私は言葉を紡ぐ。

「あ、どうも。アイドル科3年の秋山景です。キミが瑛茉ちゃん?先生から話は聞いてるよ〜。マネージャー科首席なんだって?凄いなぁ」

キュン…!

笑うと幼くなる彼の表情に心を鷲掴みにされた。

さすが、人気急上昇中の現役アイドル、破壊力が半端ないわ。

「いえ…そんなすごいとかないですけど」

「いやいや、普通に凄いって。それに俺たちのグループ担当したいって志望してくれたんでしょ?君ならもっと人気アイドルのマネージャーも志望できただろうし…SAISONのリーダーとしてもそんな風にマネージャーしたいって言ってもらえるの嬉しかったんだ、ありがとね」

「こ、こちらこそ…受けてもらってありがとうございます」

ニコッと、私に向かって微笑む景くんにさすがの私もドギマギしてしまう。

どうしよう…尊い。