「瑛茉ちゃん、勝手にバラしちゃってごめん…!」と、1人猛省している花木先輩を見つめ、俺は頭をフル回転させる。
つまり、八代瑛茉は前から俺たちのファンで…推しを支えたいという夢はを叶えるために難関の花ヶ崎学園に入学して、マネージャー科首席の地位まで獲得し、今年から俺たちのマネージャーになることを希望したと…。
はは…、なんだそれ。
むちゃくちゃだ。
『私、やるならトップ目指すつもりですので。まず、当面の目標として来年の3月にある共同ライブ、1位狙っていきましょう?皆さんもトップになりたくありませんか』
初対面でそんな宣言をした彼女の言葉を思い出し、フルフルと肩を震わせ、笑いを堪える。
あの時は、初対面なのにどうしてそこまで計画してるのかと不思議だったけど。
俺たちのマネージャーになる前から、ずっとトップになること考えてたわけね…。