しかし、ワクワクした様子で俺の返答を待つ花木先輩をよそに、俺は1人考え込んでいて…。

さっきの…どういう意味?

そう、彼女のセリフの中に引っかかっる発言があったのだ。

「花木先輩…SAISONのマネージャーになることが八代先輩の夢ってどういうことですか…?」

つい真剣な口調で聞き返してしまう俺を先輩がキョトンとした表情で見つめる。

すると。

「あれ?瑛茉ちゃん、言ってなかったん??SAISONが結成されてから、彼女一途にSAISONファン。んで、瑛茉ちゃん、花ヶ崎入学するずっと前から、推しのマネージャーになること夢だったらしくて…。だから、今年SAISONのマネージャーになること希望したわけだし」

今まで黙っていた玲央さんがそんな爆弾発言をするものだから俺は「…は?」とつい口に出してしまった。

「うーん。もしかして瑛茉ちゃん公私混同しないように秘密にしてたの…かしら?私達の前では熱くSAISONの魅力語ってたからメンバーにもてっきりその思い伝えてるものかと…」