そう、アイドルのマネージャーである以上、最低限の清潔感、親しみやすさは必要不可欠。
担当するアイドル達からだって、暗い陰キャなマネージャーより、明るく可愛いらしいマネージャーの方が好感を持たれるだろうし。
そう考えて、3年生からは少しだけ外見も気を遣うようにしたのだ。
今後は、相手に好印象を与えるメイク術なんかも学ばなくては…!
「よし!いざ、初顔合わせ」
―ガラガラ。
私は緊張気味に空き教室の扉を開けた。
しかし。
「…あ、れ?」
なぜか空き教室には誰もいなくて。
場所とか時間間違えたかな…?
と、手帳を取り出し、スケジュールを確認してみるが間違ってはいないようだ。
何で誰もいないんだろ…。
ガランとした室内に内心戸惑いつつも、私が再度首を傾げた時。