「あ…春野くん、ごめんね。急に大きな声出しちゃって…いや〜まさか、キミがSAISONメンバーだなんて思ってもみなくて…」
あはは、と申し訳なさそうに花木先輩は言葉を紡ぎ。
「そっか…春野くんが、ね…世間はせまいな〜」
玲央さんは楽しそうにケラケラと、緩く微笑む。
俺はというと、未だに状況が掴めておらず、キョトンと二人を見つめることしかできなかった。
「いや、実はね。たぶん今年から君たちのマネージャーになった八代瑛茉ちゃん、去年、俺たちのグループのサブマネージャーしてくれてたんだよね」
そんな俺に気づいた玲央さんが説明してくれた事実に俺はカチンと固まってしまう。
やっぱり、さっきの瑛茉って…八代瑛茉のことだったのか…。
「ねぇねぇ、瑛茉ちゃんどう?元気にしてる??彼女良いでしょ〜。仕事も真面目だし、本当にマネージャーとして優秀なの」