その考えが一変したのは、中学生になったある日のこと――…。

『ねぇ…!キミ!モデルとか興味ない!?いや〜綺麗な顔してるよね!スタイルも抜群だし…どうかな?』

街を1人で歩いていた時、偶然スカウトに声をかけられた。

『…え?俺…?』

『そう、キミ!いや〜中々いないよ。キミみたいにオーラのある子!』

俺にオーラがある?

スカウトからしたら、何気ない口説き文句だったんだろう。

けど、当時…璃人と比べられて荒んでいた俺にとっては知らない誰かに評価をしてもらえた、その言葉が心底嬉しくて。

俺も、璃人みたいに輝けるかもしれないと…そう思えた瞬間だった。

その後。

『キャー!有羽くん、カッコいい〜』

『めっちゃ応援してるよー!頑張ってね』

モデルを始めてからは少しずつ自信もついてきて、女の子たちから黄色い声援をもらうことも増えてきた。