間髪入れずにそんな提案をしてくれる瑛茉ちゃんに驚きつつも、俺は頬が自然と緩むのを感じる。

あぁ、彼女ならきっと俺達SAISONの良いマネージャーになってくれる。

そう改めて感じた瞬間だった。

「俺に向いてるって瑛茉ちゃんが思う仕事は瑛茉ちゃんの采配でどんどん入れちゃって構わないよ。俺も瑛茉ちゃんと気持ちは一緒、このグループでトップ目指したいと思ってるから、これから一緒に頑張ろう!」

俺のそんな言葉に対し、瑛茉ちゃんは驚いた様子で目を見開く。

しかし次の瞬間には、ふわりと花が綻ぶような綺麗な笑顔を浮かべた。

ドキッ。

…は?ドキッって…いやいや、違う、違う。
そういうんじゃない…今のはあれだ、笑顔が可愛かったから驚いただけで…。


カーッと徐々に頬が熱くなるのを感じ、俺は思わず彼女からふいっと視線を反らしたのだった。