そんなヤツに振り回されるのは必然的にリーダーでまとめ役の俺というわけで。
心雨だけならまだしも、翔兎は変に頑固なところあるし、有羽は逆にルーズすぎだし…。
ハァ…と、心の中で盛大にため息をついた。
その時。
「よし、とりあえず翔兎くんには連絡しときました…!もし、翔兎くんが出ないようであれば景くんだけになるかもですけど…どうします?」
翔兎への連絡が済んだ瑛茉ちゃんが俺にそう問いかけてくれる。
今まで、リーダーとして自分以外のメンバーの気遣いばかりしていた俺にとって、俺自身のこともしっかり気遣ってくれる彼女の存在はありがたかった。
「…やる。俺も運動は得意分野だし、アピールするチャンスもらえるなら頑張らないとだし。あと、ダンス系の仕事あったら回してほしい…かも」
「了解です…!確かバッグダンサーのお仕事いくつかあったのでそちらはいかがでしょうか?」