八代瑛茉ちゃんか…。
有羽はそれなりに気に入ってたみたいだけど問題は翔兎と心雨だよなぁ…。

現在、俺、秋野景はそんな不安を抱えつつ、学園の廊下を1人歩いていた。

今日は、マネージャーの瑛茉ちゃんからの呼び出しで今後のスケジュールについて話をする予定になっている。

昨日の心雨と瑛茉ちゃん、二人で仕事だったみたいだけど、上手くやれたかな…小雨が一昨日みたいに失礼な態度とってないといいけど…。

俺は憂鬱な気持ちで、ミーティング場所に指定された空き教室に足を踏み入れたのだが…。

え…?

ガラッと、扉を開けた瞬間目に飛び込んできた光景に思わず目を見張る。

「ちょっと瑛茉先輩、僕、昨日タクシーで次の仕事は歌系が良いって言ったじゃん。何で、バラエティなの?」

「ふふ!小雨くん、バラエティってねとっても大事なんだよ?それに今は色々なお仕事を経験する時期だから、好き嫌いは抜きにして挑戦してみようよ!」