「景くん、いっつも心雨ばっかり注意するけど、翔兎くんも有羽くんも全然時間守ってないしさ〜」

「ま、まぁ…確かにそうだし、俺もちょっと遅れたけど…だからって開き直るのは違うだろ。それに、今日はマネージャーとの初顔合わせの日で…マネージャーは、時間通りに来てくれてたわけだし。俺はいいから彼女には謝れよ」

景くんの言葉で心雨くんの視線が私に移る。

しかし、一瞬嫌そうに顔を歪めると面倒くさそうにため息をこぼした。

「…ハァ。景くん、僕言ったよね?マネージャーいらないって。しかも女の…今までみたいに翔兎くんがスケジュール管理すればいいじゃん」

「あのなぁ…それじゃ、翔兎への負担が大きいだろ?翔兎だって最近ドラマとかの出演増えてきてるし…」

「有羽くんはどうかわかんないけど、翔兎くんは僕と同意見だと思うけどね」

フンッと、そっぽを向く彼に私は苦笑いを浮かべる。

…な、なんか初対面で嫌われてる…?