「そっか……お母さんも一緒に作る?」

「いいの?じゃあお父さんの分をつくろうかしら」

その日、私とお母さんは面会時間ギリギリまで作り続けて、続きはまた明日することになった。

                          ***

「お母さんと明日の約束したの、何年ぶりだろう……」

「え?どうかした、京子ちゃん」

「いえ、何でもないんです」

「そう?……あら、雪」