俺は岩本を抱きしめた

「お願いだから…
 傷、見せて…?」

「分かった…」

「ありがとう
 服捲るな?」

そう言って服を捲った

そこにはまだ血が止まってない痛々しい傷があった

まずは…止血からかな…

「岩本…止血しようか…」

「先生がするの…?」

「そうだよ
 俺じゃ嫌?」

「そんなことない
 下山先生がしてくれるなら頑張る…」

「俺も頑張るな!」

そう言ってもう一度抱きしめた