「いらない…」

「ダメだ
 水分はとりなさい」

「いやっ…!」

「香音……ちゃんと水分はとって
 少し汗もかいてるし…」

「いやなの……」

「何で嫌なの?
 飲むだけだよ?」

「いや…」

「確かに前から全然飲まなかったけどさ……こういう時くらいはちゃんと飲んで?」

「無理……」

「無理じゃない」

「無理なの…!」

「……………」

雄斗は何も言わずに寝室から出ていってしまった