「無理……」

なかなか口を開かない香音

「……どうしたら食べてくれる…?」

「………食べれない…」

「一口でいいから……食べて…?」

「雄斗……無理だよ…」

そう言って俺に抱きついてきた

「香音…」

そして俺も抱きしめた

「香音……無理はしてほしくない…
 でも食べれないと……死んじゃうからさ…」

「うん…」

「だから食べて…
 今じゃなくていいから……もう少ししたら食べよう…?」