「嫌っ!」

「香音、大丈夫
 俺の同級生だから」

「嫌…嫌なの……」

「そうは言ってもな……点滴抜いてもらわないといけないしな…?」

「こんなの引っ張ればとれるもん…」

「絶対にそんなことするなよ?」

「…………」

「良い奴だから大丈夫だよ
 少しだけ会ってみて?」

「………雄斗もいる…?」

「いるから大丈夫
 香音の側にいるよ」

「……分かった…」

そして俺はナースコールを押した