香音…もう大丈夫だからな…
俺がついてるから…
だから安心して起きてね




しばらくして

ピクッ

香音の手が少し動いた

「香音…?」

そして目を開けた

「香音…大丈夫か?」

「…………ゆう…と……」

「もう大丈夫だからな
 側にいるから」

「……雄斗…帰りたい……」

「帰れるから大丈夫だよ
 無理やり連れてきてごめんな」

「……帰る…」

「分かったよ
 先生、呼ぶな」