「それって……」

「あぁ……この子は凄い病状が重かったはずだ……ひまわり病院に行ってるってことは…」

「そんな……嘘だろ…」

「この子が生きてるのも奇跡みたいなもんだよ……いつ死んでもおかしくなかったはずだ……」

「香音……」

「左目が見えないんだっけ?」

「あぁ
 右目も視野が狭い」

「………それだけで済んで良かったな
 下手したらもっとひどい後遺症が残ってたかもしれない…」