少しして戻ってきた
その手にはカッターが握られていた

「香音……本当にやるんだな…?」

「……うん…」

「分かったよ……」

そしてカッターを貸してくれた

カッカッカッ

カッターの刃を出し手首に当てた

シュッ

気持ちいい…
全てから解放されるような…そんな気がする…

そして私は切り続けた
何度も何度も…
雄斗がいることも忘れて


「香音!
 もうやめろ!」

そう言われてももう止めれない