「あっ、良ければ中入ってください
 散らかってますけど…」

「あっ、いいよここで
 香音、起こしてきてもらえる?」

「いやー…
 俺が起こそうとしても起きないんですよ…」

「まじか…」

「だから下山先生の方が…
 なので上がってください」

「いいのか…?」

「はい
 親いませんしね!」

「そっか」

そして幸輝は家の鍵を開けた

「どうぞ
 本当に散らかってますけど」