けどすぐに戻ってきた
しかしその手にはカッターが握られていた

「雄斗…?」

カッカッカッ

雄斗はカッターの刃を出していく

「雄斗、何するの…?」

そう言っても雄斗は私の言葉に反応しない

「ねぇ雄斗!」

次の瞬間、雄斗はカッターを自分の手首に当てた

そして手首からは血が溢れ出した

「雄斗…!
 何してるの…!」

「…………切ってみたら香音の気持ちが分かるかなって思って」