「佐藤君は?
 何しに来たの?」

「忘れ物取りに来た
 部活で使うのに忘れちゃってさ」

「そうなんだね」

「うん
 集計大丈夫?
 手伝おうか?」

「大丈夫だよ!
 関口先生が手伝ってくれるって言ってたし、佐藤君は部活あるでしょ?」

「そうだけど…
 お前のためならサボるよ」

「何言ってるの!
 早く部活いきな?」

「うん…あのさ…」

「何?」

「俺……お前のことが…好きだ
 初めて会った時からずっと」