「じゃあそろそろ委員会始めるから、クラスごとに二列で座ってください」


委員長の呼びかけで、私は夏海くんと隣同士で席に着いた。

こんなに近いのは、あの図書室で話した日以来だな・・・。

そんなことを考えていると、私は少し鼓動が早くなっていることに気づいた。

やっぱり、かっこいい男の子の近くは緊張する・・・。


夏海くんの周りにいる女の子たちはほんとにすごいなぁ。

こんな近い距離でいつも夏海くんのキラキラを浴びているんだもん。

いや、でもそもそも女の子たちもキラキラしているから、夏海くんと同じ空間にいられて当たり前なのかもしれない。

そっ、そういえば、さっき夏海くんにぶつかってしまったということは、夏海くんに触れてしまったということなんだよね・・・。

その事実に今更気づいて、私の心臓はドクンと跳ねる。

男の子と仲良くするなんて心臓に悪すぎて、やっぱり私には無理そうだな・・・。