「奥様、お気をつけ下さい。見てくれにだまされてはいけません。こいつは、仔犬の皮をかぶった狼です。しかも、餓狼です」

 笑いをおさめ、そう言ったハミルトンの言葉にゾッとした。

 可愛らしい少年、もとい餓狼のイーサンを見ると、少年らしい可愛らしい笑みを浮かべてこちらを見ている。

 瞳と瞳が合った。

 すると、彼はさらに少年らしい笑みを童顔いっぱいに閃かせた。