調査の方針や方向性について打ち合わせをした後、昔よく行っていた食堂に連れて行ってもらい、そこで食事をした。

 もちろん、ボスのおごりである。

 食堂のご主人夫妻、その息子夫婦、常連客たち。

 みんな元気だった。みんなに歓迎され、揶揄われ、笑われたりしたことで、ここでも自分のいるべき場所はここだと再認識した。

 素朴で量の多い食事は、最高に美味しかった。

 大満足でボスとエドモンド兄弟と別れ、屋敷へと戻った。

 商業地区である西街区から王宮や貴族たちの居住地である南街区へと急ぎ足で向かいながら、王宮の図書館の仕事をしばらく休もうかと考えた。