そんなことを思いつつ、とりあえず顔を洗ってから服を着替えた。

 姉の服はことごとく動きにくいものばかり。だから、自分が持って来た着古したシャツとズボンに着替えた。

 生地が擦り切れたりほつれたりしているけれど、きれいに洗濯はしている。

 身繕いしている間、ジリアンはテキパキとベッドメイクをし、室内を片付けてくれている。

「朝食をお持ちしますね」
「あ、いいの。あなたはまだでしょう?」

 たしか、朝の仕事が終わってから休憩をとると言っていた。そのときに朝食を食べるのだとも。