徐々に見えてくる痛々しい傷

何度見ても胸が痛む

下山先生も辛そうな顔して岩本の手を見てる

そこで岩本が口を開いた

「下山先生…?」

「ん?
 どうした?」

「そんな顔しないで…?
 私は大丈夫だよ…?」

「ごめん…」

そう言って下山先生は岩本の頭を撫でた
少しだけ微笑んで

下山先生も辛いよな
知らない間に岩本がこんなことしていたなんて…

なるべく早く終わらせよう…!

「岩本ー
 しみるかもだけど我慢してねー」

そう言って消毒し始めた