「そんなつもりじゃ…」

「じゃあ覚悟してました?
 やっと岩本は下山先生を頼りつつあるんです
 それを下山先生は嬉しそうに話してくれるんですよ?
 それを今壊したら岩本はもう心を開いてくれなくなる
 下山先生の努力が無駄になりますよ?」

「…………」

「それに私は下山先生から頼まれているんです
 何かあったら岩本のことを助けてほしい
 私はそれを破るわけにはいかないんです
 だから私は授業を放棄したとしても岩本のところへ行きます」