腰が抜けそうになりながら、なんとか彼についていく。
そんなわたしの様子に気づいたように、彼は少し口角をあげた。
「みゆうちゃん、好きだよ」
「ふっ……、ん」
「あんま可愛いと、俺我慢できないから気をつけて」
「そ、んなの……っ」
まず、ずーっとキスしてるのに、なんでそんなに喋れるの……?!
信じられなく思うけれど、恭平くんが見たことないくらい麗しくて……なにも言えない。
「もう、ぜったい逃がさない」
そうしてわたしの頬に最後にキスを落とした。
はあはあと荒い息を繰り返しているわたしに対し、恭平くんはにこっと笑う。
「ごめん、なんか止まんなかった」
余裕そうに微笑む彼を見ていたら、胸の高鳴りはおさまらなくて。
ああ、もう……恭平くんは、本当に。
それはぜったい、確信犯です……。
そう思いながら頬の熱を冷ました。