わたしの頬に手を添える。
恭平くんが触れたところが熱くて溶けそうだ。
甘い匂いがあたりに立ち込める。
それが恭平くんの匂いだということに安心感が募る。
あの雨の日と違う空気。
優しい甘さが、わたしたちを包んでいく。
恭平くんは色っぽい瞳をわたしに向けて、……そっとキスを落とした。
恐ろしいくらい綺麗な顔が、すぐ近くにある。
ドキドキとうるさい鼓動が、恭平くんに聞こえていないことを祈った。
「……っん」
何度も角度を変えて合わさる唇。
余裕なくわたしを欲してくれる恭平くんが好きでたまらない。
溺れて溶けて。
もう、戻れないほどの甘さに頭がぼーっとする。