ケラケラ軽やかに笑う恭平くん。
意地悪だけど、からかい上手だけど。
そんな温度がなぜか心地いい。
だって、わたしを抱きしめる腕はとても優しい。
それがすべてを物語っているようで幸せだなと思う。
「そういえば、その格好」
わたしから少し距離を取って、恭平くんはわたしをじーっと見る。
いまさら気づいたけれど、わたしはいまメイド姿。
恭平くんに改めて見られてほおが熱くなる。
ううっ……、恥ずかしいよ。
両手で赤い顔を隠す。
その指の隙間から恭平くんをちらっと見ると、彼は顔を近づけてくる。
わたしの手を掴んで退けると、満足そうにうなずいた。
「ん、しぬほど可愛いわ」